2014-04-23
菊地勝 展
2013年10月26日(土)-11月4日(月・祝)11:00 -18:00 会期中無休
(会期前日と翌日は、準備と常設への転換のために休業とさせていただきます)
潤いをたたえた深い緑色は、湖を思わせます。
そしてざらっとした肌合いは砂漠のよう。
土壁のよう、とも言えるかもしれません。
それもアジア、アフリカ、南仏など世界中のあらゆる場所
の土壁に。
そんなナチュラルな要素で作り上げる形は造形的で
きりりとかっこよく、そのバランスが素晴らしいです。
端正な形のハナイレもボウルも、すべて手捻り成形という
のも驚きです。
一般的には手跡が残り、厚めでふっくら温かみのある
雰囲気になるてびねりですが菊地さんの場合は、どうやっ
て作ったかわからないほど美しい成形なのです。
ロクロではできない形ですし、一般的なイメージの
てびねりではない。型を使っているのではない気もする。
となるとどうやって作ったのか、と思うのですが丁寧に
手捻りで作っているだけとのこと。
いやはや、すばらしいです。
端正なのですが、どこか温かみのある絶妙な形をつくりだ
していて、その質感と相まって、どんな空間でもしっくり
合うヤキモノになっています。
グイノミの足も造形的でとても面白くかっこよいです!
どうぞ作る工程も思いめぐらしながら、素敵な器、酒器、
ハナイレなどをご覧になりにいらしてくださいね。
関連記事